ゴッサムの神々 上・下 [ニューヨーク最初の警官] / リンジー・フェイ

2024年12月1日

1845年、ニューヨーク。火事で顔にやけどを負ったティムは、創設まもないNY市警察の警官になった。ある夜、彼は血まみれの少女とぶつかる。「彼、切り刻まれちゃう」と口走った彼女の言葉どおり、胴体を十字に切り裂かれた少年の死体が発見される。だがそれは、街を震撼させた大事件の始まりにすぎなかった……。不可解な謎と激動の時代を生き抜く人々を鮮烈に活写した傑作。<上巻より>

血に濡れたネグリジェ姿で売春宿から逃げてきた10歳の少女、バード。馬車に乗っていた黒頭巾の男が子供の遺体を街外れに埋めたらしいという彼女の証言によって、ティムは19もの子供の遺体を発見してしまう。彼らの多くは、胴体を十字に切り裂かれていた……。宗派対立、アイルランド系移民排斥などを背景に、苦難に負けず「前を進みつづける」人間たちの雄姿を描いた雄編。<下巻より>

この本は、去年「本が好き!」の献本に応募して当選していただいたものです。
ええ、上下巻2冊もらっちゃった……。

で、今更これに関して記事にしているのは、ぜーんぜん最近本の感想が書けていないからです。
読めていないからでもあるんですけどね。それでもねぇ……と言うわけです。

以下は「本が好き!」の書評として投稿したものです。
新たに感想の書き直しが出来なかった……(汗)。

ニューヨークに警察が出来たばかりの頃、そんな時代の小説を読んだことがなかったので、その当時の状況には驚くばかりでした。
そもそもがその頃のアメリカに興味を持っていなかったというのもありますが。
宗派対立、移民排斥……様々な問題がある中で、一番驚いたのはそれらから感じる憎悪、荒れた空気。
ニューヨークに行ったことはありませんが、そんな過去があったのかと今のニューヨークのイメージとの違いにただただ驚くのみ。

文章はなんだかくどいと言うか、変わった文章と言うか……あまり読んだことのない文章でした。癖がある、と言うのかな? これは。
それは語り手であり主人公であるティムの語り口がそうなのか、作者の文章はこういうものなのか、翻訳家さんの癖なのか……最初のだと思いますが。
一見すると読みにくい……と思いました。
ですが、読み始めるとどんどん読み進む……。

不思議な感じでした。

内容は荒々しいことも乱暴な表現も残酷なことも多いのに(とは言え、私は残酷な内容でも大体平気)ですが。隠語も多いのでルビも多い。
それでも事件の内容とその背景が一体どう言う解決を見るのかが気になったのかな、とも思います。
全然、どこから犯人がわかるのかが、分からなかったので。

でもその割に、結末は……う~ん。
現代じゃ、こんな結末許されないような気もしますし、あってほしくない。
でもこの時代ではありなのかもしれないし、それに納得して生きていかなければいけなかったのかもしれない。

Information

ゴッサムの神々<上>(2013.08.10)
リンジー・フェイ、野口百合子
創元推理文庫
Kindle】【楽天Kobo電子書籍ストア

Information

ゴッサムの神々<下>(2013.08.10)
リンジー・フェイ、野口百合子
創元推理文庫
Kindle】【楽天Kobo電子書籍ストア